新型コロナウイルスは米国史上最長の景気拡大に終焉(しゅうえん)をもたらした。問題はそれだけではない。米国はその後に深刻な不景気に陥ったが、その時には既に借金だらけだった。なぜこれが問題なのか。多額の債務を抱える経済は概して回復が鈍いためだ。企業や個人は景気低迷時にはお金を使うことよりも負債を減らすことに集中するが、景気回復には消費が必要だ。長年にわたる低金利環境が借り入れを後押しし、個人や企業、米政府の債務は総額64兆ドル(約6760兆円)に膨れ上がっている。これは米国の国内総生産(GDP)の3倍以上の金額だ。以下の一連のグラフは、どのようにして現状に至ったかや、それが景気回復に何を意味するかを浮き彫りにしている。
米経済、コロナ前から借金まみれ 回復に足かせ
債務が膨らんだ経緯とその意味をグラフで読み解く
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