イラン国営テレビは27日、イランの核科学者モフセン・ファクリザデ氏が首都テヘラン近郊で殺害されたと報じた。イランの核濃縮プログラムの父とされるファクリザデ氏は銃撃を受け、蘇生術を施したが死亡したという。現時点では犯行声明は出されていない。イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は2018年、イランが秘密裏に核兵器を取得する試みの中心人物だとしてファクリザデ氏を非難していた。イランのジャバド・ザリフ外相はツイッターでファクリザデ氏の名前には触れずに、「イランの高名な科学者」が「テロリスト」によって殺害されたと述べた。ザリフ氏は、今回の襲撃にイスラエルが関与した「重大な痕跡」があると述べた。