米欧アジアの製造業は2020年終盤に生産を拡大した。多くの経済大国で新型コロナウイルス感染者数が急増する中でも、新規受注の増加や貿易の再開が追い風になった。  世界の製造業の回復ぶりは、人に近づかなければならないサービス業の低迷とは対照的だ。消費者が感染リスクを抑えようとし、政府が行動制限を敷く中でサービス業は苦戦を強いられている。  このかい離した状況はワクチンが広く普及して集団免疫が獲得されるまで、21年もしばらくは続くと、エコノミストは予測している。  アジアと欧州で4日発表された12月の製造業購買担当者指数(PMI)は、記録的な業況拡大を浮き彫りにした。