EVバッテリー競争、全固体電池の実装なるかクアンタムスケープは昨年11月下旬、特別買収目的会社(SPAC)との合併を通して上場した Photo:Nicholas Albrecht for The Wall Street Journal

 電気自動車(EV)には2つの大きな欠点がある。限られた航続距離と充電の遅さだ。バッテリーメーカーが「デンドライト(樹状突起)」問題を解決できるまで、問題は続く公算が大きい。

 解決策は何十億ドルもの価値になる。多くの新興企業が、開発初期における成功をアピールしている。こうした新興企業は自動車メーカーが後ろ盾となっていることが多い。投資家は数少ない上場企業の一つ、クアンタムスケープに群がっている。クアンタムスケープの時価総額は昨年の一時期、米自動車大手フォード・モーターを上回っていた。