肩をたたかれるビジネスパーソン写真はイメージです Photo:PIXTA

AIの急激な台頭によって、仕事が奪われるのではという不安が広がっている。しかし、AIに淘汰されない人は、みな“あること”を正しく言語化&数値化できるという。テクノロジーの時代でも価値を失わない人が持っている視点とは?※本稿は、グロービス経営大学院教授の森 暁郎『世の中のことも自分のこともみるみるわかる お金の「選択」人生の節目に役立つファイナンス超入門』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を抜粋・編集したものです。

AIに不安を抱く前に
持つべき3つの視点

 昨今、「AIに仕事を奪われるのではないか」という話題を目にする機会が明らかに増えました。

「人間が人間の仕事を奪うAIを開発しているなんて、なんと愚かなことだ」という論調もあれば、「AIが代替してくれれば、人間はより創造的な仕事に集中できる」と前向きに語る人もいます。

「AIに仕事を奪われないためにはどうすればいいのか」という問いを考えるうえで、私は次の3つの視点をおすすめします。

(1)自分はどんな価値を提供しているのか?
(2)その価値は人間にしか生み出せないのか?
(3)それは自分にしか生み出せない価値なのか?

 まず、自分を「1人の個人事業主」と仮定してみましょう。そう考えると、「自分は年間いくらを売り上げているのか」という発想が生まれます。

 生活を成り立たせるためには、売上と利益の関係を意識せざるをえません。営業のように成果が数字で見えやすい仕事もあれば、システム保守や社内広報のように売上とのつながりが一見わかりにくい仕事もあります。