欧米の時代は終わったのではないだろうか?
そして欧米との比較で言えば、日本経済の相対的な位置は上昇したのではないだろうか?
このように考えている人が多いと思う。
本当にそのようなことが起きているかどうかをデータで確かめてみよう。
総人口に対するコロナ死亡者の比率は
日本は欧米諸国より桁違いに低い
札幌医大フロンティア研ゲノム医科学の資料によると、人口100万人当たりのコロナによる死者数は次の通りだ(2021年3月)。
世界全体では349.3人である。
国別に見ると、欧米諸国が高い。
イギリス1862人、イタリア1742人、アメリカ1万6401人、フランス1421人、ドイツ895人などだ(この他、メキシコ1537人、ブラジル1389人、アルゼンチン1209人も高い)。
それに対して日本はわずか70人だ(ただし、低いのは日本だけでない。アジア諸国に共通の現象だ。中国3人、韓国33人、インド116人、インドネシア145人など)。
なぜこのような差が生じるかは、完全には解明されていない。ただし、歴然とした差があることは事実だ。
失業率も日本は欧米より低い
コロナの打撃は軽微で済んだのか?
コロナが経済に与えた影響を見るために、まず失業率を見よう。
IMFの資料(WEO、2020年10月:図表1)によると、日本の失業率は2019年の2.4%に対し21年は2.8%で、コロナによってもあまり大きくは悪化しなかった。
アメリカの失業率が19年の3.7%から20年には8.8%となり、21年になっても7.3%と高水準にあるのとは対称的だ。




