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賃上げ率は2%下回る可能性
コロナ禍、業種間でばらつき

 春闘の集中回答日だった17日、大手企業の賃上げ回答が一斉に出されたが、コロナ禍で今年は業種別・企業別のばらつきが従来以上に大きいのが特徴だ。

 オンライン勤務や巣ごもり需要もあって業績が堅調な電機大手では、多くの企業で前年並みを確保したが、総合重機ではベアゼロが並んだ。とりわけ注目が集まった自動車は、トヨタが前年を上回る平均賃上げ額で妥結する一方、ホンダやマツダがベアゼロとなった。

 世界経済の回復ペースが予想を上回り、製造業の業績の上振れで年初ごろの見立てよりは高めでの妥結だが、総じて見れば賃上げは前年をやや下回る傾向だ。

 今後、業績の芳しくない非製造業での妥結が進んでいけば、今年の春季賃上げ率(厚生労働省集計ベース)は8年ぶりに2%台を下回る可能性が高い。