コロナ禍からの企業業績の回復は、勝ち組と負け組の格差が拡大して「K字型」に引き裂かれていくという二極化の議論が強まっている。そこで上場企業が発表した直近四半期の決算における売上高を前年同期と比べ、各業界の主要企業が置かれた状況を分析した。今回は、「電子部品」業界の7社について解説する。(ダイヤモンド・アナリティクスチーム、ダイヤモンド編集部 笠原里穂)
電子部品業界主要7社は全て増収!
村田製作所、TDK10%超の要因とは?
企業の決算データを基に「直近四半期の業績」に焦点を当て、前年同期比で増収率を算出した。今回の対象は、以下の「電子部品」業界主要企業7社。対象期間は2020年10〜12月の四半期としている。
各社の増収率は以下の通りだった。
・村田製作所
増収率:14.2%(四半期売上高4686億円)
・京セラ
増収率:1.7%(四半期売上高4045億円)
・TDK
増収率:11.3%(四半期売上高3957億円)
・ミネベアミツミ
増収率:3.0%(四半期売上高2757億円)
・アルプスアルパイン
増収率:4.0%(四半期売上高2129億円)
・日東電工
増収率:8.3%(四半期の売上収益2085億円)
・オムロン
増収率:0.1%(四半期売上高1683億円)
次ページからは詳細の数字とともに、その要因を解説する。