職場でコロナワクチンの接種を受けるために用紙に記入するクオリティー・インダストリーズの従業員(5月)職場でコロナワクチンの接種を受けるために用紙に記入するクオリティー・インダストリーズの従業員(5月) Photo:Laura Thompson for The Wall Street Journal

 セレステ・ショーさんはお客にワクチンの接種を受けてもらおうと、祖母お手製のオートミールで誘いを掛けている。

 米ワシントン州スポケーンにあるショーさんの農家風レストラン「チャップス」は、週末ともなれば1日で700人ほどの客が入る。レストランはここに来て州保健当局と協力し、新型コロナウイルスのワクチンも提供するようになった。ショーさんは病院で接種したが、レストランなら殺風景な病院よりはるかにいいと語る。

「この小さな年代物のテーブルに座って15分の待ち時間を過ごし、朝食を取ることができる。ミモザやベリーニも飲める」

 米国では公共交通機関や教会、工場など、意外なところでコロナワクチンが見られる。レストラン、カジノ、野球場でも接種が行われている。公衆衛生関係者や地域リーダーは、こうした期間限定の接種所を設けて、ニュースで取り上げられることもなさそうなワクチン未接種の「どっちつかず」な人々を取り込もうとしている。

 多くの米国人は、ワクチンに必ずしも賛成もしくは反対の立場を取っていない。単に接種する時間を見つけていないだけだという。1回目の接種も終わっていないという成人43%のうち、予約を取ろうとしたことがない人は9割近い。非営利団体カイザー・ファミリー・ファンデーションの調査データで明らかになった。