自分の人生に全集中する
他人の人生に立ち入ろうとするクセは捨てるべきです。
誰かを悪く言う人は、ひとりだけを非難するわけではありません。
自分が気に入らない人に出会うたびに、非難しながら生きています。
そんなことをしたって、自分には何も残りません。
周囲の人々にこんな気持ちを抱かせてしまいます。
何かこの人の気に障ったら、私のことも非難するんだろうな、と。
誰かを恨めしく思ったり嫌いになったり、腹を立てたりすることもありますが、特定の人を責め続けたり、状況をよく知りもしないのに根拠のない非難をしたりすれば、相手をひどく傷つけることになります。
人を非難しても何の役にも立ちません。
今日は何をしたのか、明日は何をする予定なのか、今日はどんないいことがあったのか、改善すべきことは何か、明日の楽しみは何なのかを考えることに時間を使いましょう。
他人に干渉する習慣から抜け出して、自分の人生に集中すれば、のちのち、あなたの人生にずっといい影響を及ぼします。
「誠実に接した人」だけが周りに残る
次に、嘘偽りない心で人と接することです。
会社でも地域社会でも、事業においても本当に重要なことです。
気づかれまいと自分では思っていても、本心なのかそうでないかは相手にすべて伝わるからです。
あなたが誠実な気持ちで接しているのか、損得勘定で動いているのか。
人生には、自分が真摯な気持ちで接した人だけが残ります。
やがてその相手が、あなたが大変なときに、もっとも大きな助けをくれるのです。
真心を込めて話し、真心を込めて聴いてください。
人間関係においては、誠実に接することだけが意味を持ちます。
(本原稿は、クルベウ著 藤田麗子訳『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』から一部抜粋・改変したものです)