「ずっと迷っていた。それに私は四六時中働いている。『Vax-a-Million(ワクチン打って1億円を当てよう)』が始まった時、すぐさま行って接種を受けた」これはオハイオ州の新型コロナウイルスワクチン接種者を対象とした抽選の第2弾で賞金を射止めたジョナサン・カーライルさんの言葉だ。地元紙「ザ・ブレイド」が引用している。オハイオ州や香港で実施されているこうした宝くじは、ワクチン接種をためらう風潮のある地域で真剣に検討する価値がある。地域の経済規模に比べて宝くじの当選金額がいかに小さいかは、いくら強調してもし過ぎることはない。香港では不動産開発業者が約139万ドル(約1億5300万円)相当のマンションを提供している。当たった人にとっては非常に高価な賞品だが、すでに縮小した香港の2020年域内総生産(GDP)の0.0004%にすぎない。