衛星利用測位システム(GPS)の信号が受信できないGPS「空白地帯」が、世界中に広がっている。国家も個人も、安価ながら高度化しつつある電子戦システムを配備している。ほとんどの場合、ドローンや精密誘導弾による攻撃を阻止することが目的だ。妨害装置――上空約1万9000キロメートルの軌道上にある人工衛星から送られてきた比較的弱いGPS信号をかき消す装置――の中には、携帯電話ほどの大きさで、価格が100ドル(約1万6000円)を切るものもある。ロシアとウクライナの国境沿いではGPS妨害が当たり前になっていたが、今は世界の石油供給量の2割が通過するホルムズ海峡がこうした電子攻撃にさらされている。海事情報会社ウィンドワードのアミ・ダニエル最高経営責任者(CEO)によると、米国とイランの新たな戦争によってホルムズ海峡は航行が危険な水域になっており、「GPS妨害」はその危険を生み出している多くの要因の一つだ。
GPS空白地帯が拡大、次なる航法技術は
安価で強力なGPS妨害機が急増し、航空会社や船会社、軍は代替技術の確保に追われている
特集
あなたにおすすめ






