国連貿易開発会議(UNCTAD)の予想によれば、米国は自国経済の著しい回復により、今年と来年、世界最大の投資先国の座を維持する見込みだ。外国企業は、米消費支出の急速かつ持続的な回復見通しや、バイデン政権の数兆ドル規模のインフラ開発計画に引き寄せられるとみられる。21日に発表されたUNCTADの報告書によると、世界の企業の対外投資額は2020年に前年の3分の2に落ち込んだ。対米投資は40%減となったが、わずかな差で中国を抑え、長年維持してきた投資先トップの座を守った。1月時点での国連の推計では、米国はトップの座から陥落したとみられていた。21、22年には、各国企業が新型コロナウイルス禍後の膨大な需要に対応して能力を拡大する中で、米国が投資先トップの地位をより強固にするとUNCTADはみている。2位の座は中国が維持する見込みだ。