今年8月、カブール空港のメインゲートの外には、アフガニスタンを出国しようとする何千人もの人々が押し寄せていた。その頃、米中央情報局(CIA)は、空港の北側の外周境界に沿って約3.2キロ離れた場所に裏ルートの入り口を設けていた。「グローリーゲート」、「リバティーゲート」など、さまざまなコードネームで呼ばれていたこの空港への入り口は、これまで報道されたことがなく、タリバンもその存在に気付かないほど極秘にされていた。その場所は、ある給油所の向かいで、CIA工作員と米陸軍特殊部隊「デルタフォース」が運営し、CIAの訓練を受けたアフガニスタン人の準軍事組織「02」(最後のフライトで米国人とともに出国)が護衛していた。