――筆者のジョン・ボルトン氏は「ジョン・ボルトン回顧録 トランプ大統領との453日」の著者。2005~06年に米国連大使、2018~19年に米大統領補佐官(国家安全保障担当)を務めた。 ***  台湾に対する中国の脅威は、仮説ではなく現実だ。台湾の防空識別圏への、最近の中国軍機の侵入がそれを示している。中国政府の新たな好戦的姿勢に対抗する有効な戦略には、米国が有事の際に台湾の防衛に駆けつけるかどうかに関する「戦略的あいまいさ」を排除すること以上の内容が必要だ。