米国で石油パイプラインの稼働を一時停止に追い込んだランサムウエア(身代金要求型ウイルス)を開発したとみられる犯罪組織が、れっきとしたサイバーセキュリティーサービス会社を装って人材を勧誘していたことが分かった。情報分析会社レコーデッド・フューチャーとマイクロソフトの専門家が明らかにした。その架空会社の名称はバスティオン・セキュア(BSのロゴを使用)で、背後で操っているのは有名なハッキング集団「Fin7」だとしている。連邦検事や研究者らによると、Fin7は数百の企業にハッカー攻撃を仕掛け、2000万件以上の顧客データを盗み出したほか、米南東部でガソリン供給を一時寸断したハッカー攻撃に使われたソフトウエアを開発した。