米議会下院は21日、ドナルド・トランプ前大統領の側近だったスティーブ・バノン氏について、同氏を議会侮辱罪で刑事訴追する決議案を可決した。バノン氏は1月6日に発生した議会議事堂襲撃事件を調査する下院特別委員会からの召喚を拒否している。決議案は民主党が主導権を握る下院で、おおむね党派に沿った形となる賛成229票、反対202票で可決された。今後は司法省が訴追の是非を判断する。議会侮辱罪で有罪となれば、罰金に加えて最長12カ月の禁錮刑が言い渡される可能性がある。司法省はここ数年、議会侮辱罪に関連する案件での訴追は見送ってきたが、一定の条件下であれば検討することも示唆している。メリック・ガーランド司法長官は21日、下院司法委員会で証言し、同省としては事実や法律に基づいて、訴追の原則に沿った判断を下すと述べた。
米下院、バノン氏の刑事訴追を支持 決議案を可決
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