モルガン・スタンレーは米国の二大ワイヤレス通信企業が今週、好調な四半期決算を発表する前から、ちょっとした冷や水を浴びせていた。同社は18日、第9回ブロードバンド・ワイヤレス調査の結果を発表した。調査結果によると、第5世代移動通信システム(5G)などの「革新的な技術」をサービス選択の重要な要素として挙げた回答者はわずか4%で、前年の調査と同水準にとどまった。無線通信事業者や端末メーカーが、次世代無線規格のマーケティングを絶え間なく行っているにもかかわらずだ。これは、ATTとベライゾンが今週発表したワイヤレスサービスの好調な伸びと矛盾しているようにみえる。ベライゾンは20日、7-9月期のポストペイド(料金後納)プランの新規契約者が前年同期を52%上回る42万9000人になったと述べた。ATTは21日朝、同四半期のポストペイド新規契約者が92万8000人に達したと発表。前年同期を44%上回り、業界にとり最も価値があるとされる顧客ベースの純増数としては過去10年余りで最高となった。