ネットで中継を見ている人の前で12時間、ビデオゲームをしたりゲームについて話したりしたあと、ジェイミー・ブラウセンさん(29)はまともに動けなかった。「翌朝目が覚めると声が出ず、目もはれていた。体中が痛かった」。ブラウセンさんが昨年、人気の動画配信サイト・アプリ「ツイッチ・インタラクティブ」のライブストリーマーとしてファンを増やそうとしていたときのことだ。今は1回の時間を6時間までに抑えて、週に4回配信している。ゲームをしている様子を配信して人を楽しませ、収入を得られるなんて、夢のようだと思う人もいるかもしれないが、見た目ほど楽な仕事ではない。体の調子が悪くても仕事をする、休みはめったに取らない、カメラの前でものを食べない、フォロワーが減るのが怖くてトイレ休憩もあまりとらないようにしている――。多くのストリーマーはそう話す。ライブ配信していないときは、収入を増やすため、動画で商品を取り上げるために交渉を試みることもある。