米石油大手シェブロンは、豪ゴードンで行う540億ドル(約6兆1700億円)のガス輸出プロジェクトで予定している保全作業に遅れが生じ、ばく大な費用がかかることを懸念していた。新型コロナウイルス流行による世界的なサプライチェーン(供給網)の目詰まりで部品が間に合わない可能性があったためだ。そこで幹部らは代替案を思いついた。アディティブナウという豪企業に同じ部品を3Dプリント技術で作れないかと相談した。結局、部品は遅れずに届いたが、シェブロンはアディティブナウの製造仕様書に感動し、将来のプロジェクトでの使用を視野に知的財産権を取得した。アディティブナウは、豪エンジニアリング会社ウォーリーパーソンズとオーロラ・ラブズの合弁企業だ。
石油会社が3Dプリントに注目 供給混乱対策
サプライチェーンの混乱で入手しにくい部品を作成
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