米製薬・日用品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(JJ)は、年間売上高150億ドル(約1兆7000億円)規模のコンシューマー(消費者向け製品)事業を切り離し、2社に分割する計画だ。ヘルスケア業界の変容が大きく進もうとしている。JJは利益率が高いがリスクも大きい処方薬事業と医療機器事業と、成長ペースで劣るコンシューマー事業を切り離し、上場企業2社に分割する。アレックス・ゴースキー最高経営責任者(CEO)によると、18~24カ月かけてコンシューマー事業を切り離す計画。分割を決めた理由について、新型コロナウイルス流行期間を含め、ここ数年で各事業とその顧客および市場が大きく分岐したためだと説明した。コンシューマー事業が販売する「ジョンソンズ・ベビーパウダー」の発がん性を巡る訴訟とは何の関係もないという。