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「よかれ」と思ってやるのに損する人の特徴イラスト:カツヤマケイコ

「よかれ」という善意の思い込み

きょうのひとことは、
「あなたが調整役にならなくてもいい」

いろんなことで「板挟み」になりやすい人がいます。

会社の中間管理職など、そういう仕事だったり立場であれば、しょうがない面もありますが、必要もないのに板挟みになりやすい人もいます。

なんらかのトラブルが生じたとき、「自分が調整役を買って出なければならない」と無意識のうちに思い込んで、その役割を演じようとする人です。

誰かと誰かの間に立って話を聞いてあげて、その間をとり持つ。

そうすると「この人は優しくて、なんでも話を聞いてくれる人だ」と周りの人が認識するようになります。

いろんな問題が生じるたびに、なんとかしてほしいと依頼されるようになりがち。

なにかあるたびに自分が調整役を買うことになってしまってしまうと、さまざまなケースで板挟みになってしまうことも多くなります。

もちろん、他人に貢献すること自体は、とてもよいことです。

しかし、漠然と、なんでもかんでも調整役を引き受けてしまうと、その善意を利用しようとする人が集まってきやすくなります。

すると、他人に貢献しているのに、自分とは本来関係のないところで、板挟みになったりしてストレスを抱えがちなのです。

よかれと思ってやっていることで自分が摩耗してしまっては、もったいないです。

わざわざ自分が調整役を買って出なくていいようなところまでは、しゃしゃり出なくてもよいのではないかと思います。

本当に大切な人や、他人の善意を受けることを当たり前だと思わないような関係性のなかにおいて、そういうことしていけばいいんだと思います。

きょうのひとことは、
「あなたが調整役にならなくてもいい」
でした。

参考になったかしら?