筆者は、吉本でお笑いコンビ「オオカミ少年」で活動する傍ら、探偵事務所の代表を務めています。以前、手ごわい調査対象者をランキング形式で紹介しました。その中では紹介できなかった、ある対象者の話です。警戒心もなく、探偵にとっては「尾行しやすい」対象者でしたが、恐怖さえ感じる行動を始めました。その行動とは?(探偵芸人 オオカミ少年・片岡正徳)
やり手女性社長から
助っ人の依頼
私が尾行した対象者としててこずったうちの一人が、ある男性の調査でした。
日頃、助っ人が必要な時に頼んだり頼まれたりの関係がある、ケイコさん(仮名)からきた依頼でした。30代前半のケイコさんはやり手で、調査員三十数名を抱える探偵業界でも大手と言われている調査会社の代表者です。大手の調査会社であっても、調査状況で助っ人が必要になることが多くあります。
調査依頼の内容は、ごくごくシンプルなものでした。
調査目的:結婚前提で付き合っている女性から、恋人の素行調査と帰宅先割り出し
調査対象者情報:対象者は34歳の会社員男性、性格的に警戒心は薄いとみられる。主な移動方法は徒歩+公共交通機関