そこで19年3月にチェーン方針説明会で変化と挑戦のメッセージを伝えるとともに、4月からは大きく組織を変えたのです。

 その一つとして、マーケティング本部を新設するとともに、その下に商品開発部門を置くことにしました。

 当社にはモスバーガーやテリヤキバーガーなど、昔からの看板商品があることもあり、「おいしい商品さえ作ればお客様から評価されて来てもらえるんだ」という、プロダクトアウト型の傾向が強くありました。

 しかし、今の世の中は消費者ニーズが非常に多様化しています。実際、顧客調査を行ったところ、当社の顧客は高齢化しており、若者の「モス離れ」が進んでいることも分かりました。

 それゆえ、顧客ニーズをもっと丁寧に見ながら商品開発をすべき、つまり、マーケットインの視点を強化すべきだと考えました。

 そこで、商品本部をなくし、国内モスバーガー事業の商品開発を行う商品開発グループとして、マーケティング本部の下に置き、顧客や市場をしっかりと見て、どういう顧客にどういう商品を出すのか、そのためにはどういう販促がいいのかまでも明確にした上で、商品を開発する体制としたのです。

 そして営業本部は新商品のコンセプトをしっかり理解した上で、現場のパート、アルバイト、店長たちに、それをしっかり説明するという流れを作りました。

ゼロからイチを生み出す
新しい取り組みも開始

 従来は、商品開発が一生懸命においしいものを作っても、現場の調理がものすごく大変な商品ができたりもしました。

 よく言えば、すごく商品開発に対して熱意をもってやっているともいえますけれども、反対から見れば、こちらの独りよがりじゃないけれども、こちら側の思いばっかりで走っているということになります。

次のページ

客数減という形で業績面でも表れた

TOP