なぜアース製薬社長は、社員に「どんどん失敗しろ」と言い続けるのか川端克宜・アース製薬代表取締役社長 Photo by Michio Nakagawa

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虫ケア用品、入浴剤、オーラルケア用品、消臭芳香剤など数多くの商品を展開するアース製薬社長の川端克宜氏は、特に若い社員たちに「どんどん失敗しろ」と言う。その真意はどこにあるのか。(第1回も同日公開)。(インタビュー・構成/ダイヤモンド編集部 松本裕樹)

私が若い社員たちに
「どんどん失敗して」と言う理由

 商品開発には成功もあれば失敗もあります。

 しかし、社員それぞれが自ら伸ばし、高めていくべきは、「失敗を恐れない実行力」だと思います。

 私は社員、特に若い社員たちによく「早いとこ失敗しといて」と言います。

 新入社員から課長ぐらいまでの失敗で、会社が傾くようなら、その会社はそもそも脆弱(ぜいじゃく)なんです。

 言い方は悪いですが、私は若い社員たちに「あんたらのする失敗で会社はつぶれん。ビビらずに、どんどん挑戦して失敗して」と。失敗したからといって責任を問われるようなことはありません。もちろん、わざと失敗する必要はないんですけど。

 失敗には「良い失敗」と「悪い失敗」はないと思います。