18年夏の食中毒事故で創業以来の危機に陥ったモスフードサービスは、19年の春に大掛かりな組織改革を行った。その狙いは何か。そして、社員のアントレプレナーシップを高めるための独自の取り組みとは。中村栄輔社長が語った。(インタビュー・構成/ダイヤモンド編集部 松本裕樹)
プロダクトアウトから
マーケットインへ
19年4月からは、組織を大きく変えました。
その一つが、マーケティング本部の新設です。
そもそも社長に就任した当時はそれほど業績も悪くありませんでしたから、いろんな取り組みをしたいと考えましたが、それらを丁寧にやっていこうと思っていました。
ところが、食中毒事故が起きて、創業来の危機となり、「あ、こんなふうにゆっくりやっているような状況じゃないな」と、私は教えられたと思ったんです。