都心なら中古の区分所有のマンションしか買えない値段だ。六本木ヒルズの賃貸なら3年くらいしか住めないだろう。

 しかし、地方なら自己所有、両面道路、広い庭つきの豪邸が同じ値段で買える。

 地方に住んで、ときどき東京で仕事をする。21世紀の新しいライフスタイルだ。

1億円出して家を買うなら
地方で遊んで暮らしたほうがいい

 都会で成功した人は高層マンションを好む。知り尽くした街や人々を見下ろしたいという欲求も理解できる。しかし、地方の敷地が広い一戸建に住むほうが豊かな気持ちになれる。

 松山千春も高さより広さが重要だという。

 例えば、東京の高級住宅地で理想の一戸建を手に入れようとすると、1億円かかるという。

 1億円を使って東京で住宅を購入する代わりに、2000万円で地方に理想の環境と住宅を手に入れれば、残りの8000万円で生活費が捻出できる。

 田舎で生活費が8000万円あれば、ほぼ一生、生活できる。住宅や車などの大きな買い物で出費を抑えることができれば、北国で必要な冬の灯油代やスタッドレスタイヤ代などは誤差の範囲である。

 人生のうちで土地・建物に関する出費を抑えることで、生活費に予算を投入し、21世紀の文明を享受することは重要だ。

 航空チケットも安くなった。優良な中古車を激安で買って、高速道路で新千歳国際空港まで移動して、駐車場にマシンを放置プレイ。東京や海外出張から帰ってきたら、自分のクルマで自宅に帰る。かつてLAに住んでいたときのような生活である。

 地主に高い駐車場代を支払う必要もない。リゾート地から東京に出張するという贅沢な人生である。