米国のバイデン、トランプ両政権は何年も前から警告を耳にしていた。だが米政府は先週、第5世代移動通信ネットワーク(5G)のサービス網拡大を巡り、米通信業界と航空業界の衝突を回避させることができなかった。今回の失態は、長年くすぶる潜在的リスクへの立場の相違、そして米規制当局の協力欠如に根ざしている。それが土壇場の混乱につながり、数千便が欠航しかねない事態となった上に、2つの有力業界の間の緊張が高まった。米連邦航空局(FAA)は2015年以降、新たな移動通信システムの信号によって数十年前に作られた航空機器に支障が出るのではないかと疑念を抱き続けている。これに対し、米通信業界とその規制当局は、5Gサービスが航空機にリスクをもたらすとの懸念をはねつけてきた。
米5G拡大で航空混乱、通信業界との亀裂埋まるか
何年も前から問題は顕在、規制当局間の協力欠如が土壇場の混乱に
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