ロシアによるウクライナ国境付近での軍備増強に対抗し、北大西洋条約機構(NATO)と同盟国は東欧に戦艦や戦闘機を派遣する計画だ。また欧州連合(EU)はウクライナへの12億ユーロ(約1500億円)規模の金融支援策を打ち出した。米欧諸国はロシアがウクライナに侵攻しようとしているとみているが、ロシア政府は否定している。NATOは欧州北東・南東の加盟国に戦艦と戦闘機を派遣し、部隊を待機させると表明した。デンマークはバルト海地域にフリゲート艦1隻と、リトアニアに「F16」戦闘機4機を配備する。スペインは黒海と地中海に戦艦を派遣するほか、ブルガリアへの戦闘機の派遣を検討している。オランダは4月からブルガリアにF35戦闘機2機を配備する予定だ。米国も東欧の同盟国での軍備増強を検討している。フランスはルーマニアに部隊を派遣する可能性がある。