ニューヨーク市警（NYPD）の統計によると、2021年にニューヨーク市の地下鉄で発生した殺人・暴行件数が過去最高となった。市内の地下鉄で昨年発生した重罪の暴行件数は461件、殺人は8件、レイプは8件で、いずれも20年の水準を上回った。地下鉄の利用者数が新型コロナウイルスのパンデミック（世界的大流行）前の水準を大きく下回る中で、暴力事件の増加が続いている。今月初めにニューヨーク州都市交通局（MTA）に提出されたNYPDの統計によると、昨年11月までに地下鉄で発生した暴行件数は、少なくとも1997年以降で最も多かった。その半面で、21年の強盗と窃盗の件数は前年から減少した。