イラン核合意再建に向けた交渉が重大な局面を迎える中、米代表団の内部では、どこまで強硬姿勢を示し、いつ交渉を打ち切るかを巡って意見の対立が見られる。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。当局者らは先週末、イラン問題担当副特使を務めるリチャード・ネフュー氏が代表団から離れたことを確認した。同氏はイランに対するこれまでの経済制裁を取りまとめたことで知られ、今回の交渉でも強硬な姿勢を取ることを主張していた。ネフュー氏はウィーンで開かれている協議には昨年12月上旬から参加していなかったという。事情に詳しい関係者らによれば、より強硬的な姿勢で交渉を進めるべきだと主張した別のメンバー2人も協議から距離を置いている。