米連邦準備制度理事会(FRB)は26日まで2日にわたって開催する連邦公開市場委員会(FOMC)で、9兆ドル(1023兆円)近くに膨らんだバランスシートをどう縮小させていくか議論を再開する。これはインフレ抑制に向けた金融引き締めの手段となる。FRB高官の最近の発言を踏まえると、今週の会合では、3月までに債券買い入れを終了させることを了承する見通しで、同月に利上げ開始に踏み切る可能性が高い。ニューヨーク連銀のジョン・ウィリアムズ総裁は1月14日、資産買い入れを3月に終了することは「正しい成り行きだろう」と記者団に語った。「個人的な見解としては、資産買い入れはすでに実質的な終わりを迎えている」FRBが前回、資産買い入れを終了した2014年には、償還資金を再投資することで、保有証券の規模を約2年半にわたり一定に維持。その後、再投資を停止して保有証券を償還させ、段階的なバランスシートのランオフ(自然減)を進めた。
FRB、9兆ドルの資産縮小に向け議論本格化へ
FRB高官は年内開始示唆も詳細は明らかにせず
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