ひろゆきが呆れる「メンタルが崩れる職場の問題点」ワースト1ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の代表作『1%の努力』では、「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語っている。この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

個人の問題? 組織の問題?

 会社などの組織で働いていると、全員がいつも元気で明るいというわけではありません。

 ときには、休む人が現れたり、中には精神的な病気で休職になるようなこともあります。

 ある程度の人数が集まれば、それは自然発生的に当然のことです。

 しかし、一部の組織では、バタバタと休職者が現れ、つねに人が不足しているケースもあります。そういった職場の問題点について、見ていきましょう。

「根性」とか「我慢」とか言ってません?

 大前提として、メンタルが病みやすいか、そうでないかは、その人の素質によります。

 どんなにブラックな環境でも楽しめて働けてしまう体質の人もいれば、どんなにホワイト企業でも些細なことで病んでしまう人もいます。

 その上で、明らかに異常な数の休職者やメンタルを病む人がいるのなら、それは確実に「組織の仕組み」の問題です。

 個人の責任ではありません。

「最近の若い人は、忍耐力がない」
「根性がなくて、我慢することを覚えない」

 などの意見が当たり前に飛び交っているような職場なら、かなり危険度は高いでしょう。

「特殊な体質」な人がいるだけ

 世の中には、どんなに過酷な環境でも生き延びてしまう「特殊な体質」の人がいます。

 それは、その人が努力したからではなく、「特殊な体質を生まれ持った」ことが功を奏しただけです。

 それなのに、それを組織の中の「基準」として、「これができて当たり前」みたいなことになってしまっているのです。

「自分ができたから、他人もできるはずだ」と考えることは、ある意味、残酷なことなんですよね。

 ということで、組織の中の「当たり前」の基準が、明らかに高すぎたり、無理なことを言っているならば、それは「仕組み」を変えない限り、休職者やメンタルを病む人は増えます。

 個人ではなく「組織」や「仕組み」に問題があることを考えてくれる職場で働ける人は、本当に幸せだと思いますよ。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。著書に、44万部を突破したベストセラー『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。