新型コロナウイルス変異株オミクロン株の派生型でより感染力の強い「BA.2」。米国では感染が拡大傾向にあるが、それについて語りたがる人はほとんどいない。この新型コロナウイルス変異株は学校や職場での病欠の原因になっている。だが、医師や心理学者、行動科学者らによると、2年間のコロナ対応で人々は予防措置を取ったり、検査を受けたり、他人の状態を尋ねたりすることに疲れ果てている。これがパンデミックの新たな波であれば、うんざりしたように肩をすくめるのが最良の反応であると多くの人は決め込んだようだ。このような反応は、地域によっては感染者が増えているにもかかわらず、入院者が少ないという事実にも起因している。これまでの研究では、ワクチンを接種している人の大半について、BA.2に感染して入院するリスクはほとんどないことが分かっており、別の型に感染したことがあれば、身体の抵抗力が高まることも判明している。
コロナ感染は「見ざる聞かざる言わざる」に変貌
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