米国と欧州連合(EU)が新たな対ロシア制裁を発動するとみられる一方、一部のEU加盟国は既存の制裁に疑問を呈しており、欧州が受けている経済的痛みは拡大している。事情に詳しい関係者らによれば、EU執行機関の欧州委員会は、ロシアを対象とする輸出入制限を早ければ28日にも発表する見通し。その中にはロシア産ダイヤモンドの輸入禁止措置などが含まれるという。また数日内にロシア政府当局者や同国政府を支持する分離派を新たに制裁対象に加えることも提案される見込み一方でバイデン米政権も複数の新たな制裁を準備していて、ロシア預金保険公社など政府とつながりがあり、同国経済のカギを握っている金融機関などが対象として検討されている。