米バイオ医薬品大手アムジェンが発表した280億ドル(約3兆8000億円)での同業ホライゾン・セラピューティクス買収の目玉は、甲状腺眼症の治療薬「テペッザ」だ。甲状腺眼症は目の周りの組織が腫れて損傷する希少疾患である。テペッザは甲状腺眼症の治療薬として米国で唯一承認されており、年間20億ドル近くの売上高を上げている。ホライゾンは11月にこの治療薬の売上高見通しを上方修正。米国外での販売拡大と国内の成長により、ピーク時の売上高が40億ドル以上になると予想した。この上方修正は同社が自社売却の準備を進めていることの表れだとウォール街では受け止められていた。当面の課題はテペッザの売上高がここ数四半期で頭打ちになっていることで、ホライゾンの見通しが現実的であるかどうかが問われている。
米アムジェン最初の試練、ホライゾンの成長問題
ホライゾンの甲状腺眼症治療薬「テペッザ」の売り上げ頭打ち
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