今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って、「年収が低い会社ランキング2022【東京除く関東地方】」を作成した。対象は東京都を除く関東地方(神奈川、千葉、埼玉、茨城、群馬、栃木の6県)内に本社を置く上場企業で、単体従業員数20人未満の企業は除外している。対象期間は、2021年4月期~22年3月期だ。

 早速、ランキングを見ていこう。

外食・小売り・ホテルの
コロナ禍影響が顕著に

「年収が低い会社ランキング2022【東京除く関東地方】」で、1位となったのは、かんなん丸だ。平均年収は313.5万円だった。同社は埼玉県さいたま市に本社を置く、居酒屋を展開する大庄のフランチャイジー。居酒屋の「庄や」や「日本海 庄や」、カラオケの「歌うんだ村」などを運営している。

 2021年版の同様のランキングでも1位・平均年収は314.1万円だったので、22年はさらに減ったことになる。外食業界はコロナ禍で大きな打撃を受けた業界の一つであり、同社も22年6月期まで4期連続で営業赤字が続いている。業績悪化が年収にも影響しているようだ。

 2位は神奈川県横浜市に本社を置く、宝飾品小売りのベリテで平均年収は345.5万円。同社も21年版に続き2位である。ただ、21年版では323.0万円だったので、22.5万円も増えている。

 3位は神奈川県横浜市に本社を置くホテルニューグランドで、平均年収は347.6万円。老舗ホテルを運営する同社も、21年版に続き3位となった。

 4位は埼玉県熊谷市に本社を置くリードで、平均年収は353.8万円。同社はスバルグループ向けの自動車部品製造の企業だ。21年版では5位だった。

 5位は茨城県つくば市に本社を置くアパレルのライトオンで、平均年収は362.9万円。21年版では17位で409.5万円だったが、46.6万円も減った。

 ランキング完全版では、6位以下の計200社を掲載している。200社のうち、平均年収が400万円未満となったのは13社、500万円未満は83社だった。ぜひチェックしてほしい。

(ダイヤモンド編集部 山出暁子)

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