今年は株式市場が世界的に2008年以来の荒れ模様となる中、個人投資家は株への投資を増やしてきた。一方、プロの機関投資家の間では退場の動きも目立つ。米国株で構成される投資信託やETF(上場投資信託)は個人投資家の間で人気が高く、今年は資金流出入額が1000億ドル(約13兆6000億円)超の純増となった。これは2000年までさかのぼれるEPFRのデータで過去最高水準だ。一方、ヘッジファンドは株式投資でのリスクテイクを減らしたり、米主要株価指数の下落に賭けてさえいる。ゴールドマン・サックスによると、投資信託の現金比率は昨年末の約1.5%から今年秋には約2.5%に上昇し、2020年前半以来の高水準にある。
揺れる米株市場、「買う個人」と「売るプロ」
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