昨年1月6日の米連邦議会議事堂乱入事件を調査する下院特別委員会は19日、ドナルド・トランプ前大統領が2020年大統領選の結果を覆そうとした容疑を巡り、同氏を刑事訴追するよう司法省に勧告することを決めた。これにより、18カ月に及んだ調査に終止符が打たれる。特別委員会が19日発表した要旨によると、今回の調査では、トランプ氏が大統領選挙に関して不正が行われたとする虚偽の主張を広め、1月6日に自身の支持者を暴動へと駆り立てた疑惑などが発覚した。要旨には、過去の公聴会で発された大量の証言も含まれている。これによると、トランプ氏は大統領選を巡る数十件の訴訟で敗訴したことを知っていたにもかかわらず、対立候補のジョー・バイデン氏が勝利したことを受け入れるのを拒否し、「選挙結果を覆そうと画策した」と委員会は結論づけた。