米国で新型コロナウイルス流行初期に、銃器による子供の負傷事故が急増していたことが、49カ所の小児医療機関のデータで明らかになった。19日に「JAMAペディアトリクス」誌に掲載された記事によると、2020年4月~21年12月に銃器に関係した負傷で病院で治療を受けた17歳以下の子供は、少なくとも2759人に上った(このうち約160人は病院で死亡)。この負傷者数は18年4月~19年12月の数字を50%超上回っている。記事の共著者でユタ大学の研修医であるステファニー・イアントルノ氏は「子供と10代の死因トップが銃器であるという事実が浮き彫りになった」とした上で、「これは公衆衛生上の危機だ」と指摘した。