ロシア軍が先月、ウクライナ南部ヘルソン市から撤退してから4日後、教員のハリーナ・シャピロ氏が以前勤務していた学校に戻ると、モスクワで出版されたロシアの歴史と文学に関する教科書が教員たちの机の上に置かれていた。以前はロシア語の授業が行われていなかった教室の黒板には、ロシア語のアルファベットがピンで留められていた。生徒たちのノートには、ロシアの美徳をたたえる詩があふれていた。この学校で20年間にわたり副校長を務めてきたシャピロ氏は、ロシアの運営体制下で働くことを拒否した。数カ月ぶりに学校に戻ってきたとき、彼女は学校が様変わりしたことに気づいた。「彼らは私たちの本をすべて撤去し、子どもたちの洗脳しようとした」。かつてダンスの授業が開かれていた教室に積み上げられた何百冊ものウクライナの本に目をやりながら、同氏はこう話した。「彼らがこれらの本を廃棄するつもりだったのは明らかだが、時間がなくなったのだ」
ロシア占領「遺産」と闘うウクライナの学校
占領下で生徒はロシアの美徳をたたえる語る詩を書き、ウクライナ語の本は図書館から撤去された
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