中国を支配する共産主義者たちは、米国が衰退過程にあり、中国が歴史の先頭に立っていると信じているが、彼らは先走り過ぎていたようだ。日本経済研究センター(JCER)の最新の分析結果がそれを示している。JCERによると、結局のところ、中国の経済規模が2035年までに米国を上回ることはないとみられる。JCERは、アジア太平洋地域の経済トレンドについて定期的に分析結果を公表している。JCERが2021年に出した予想では、中国の名目GDP(国内総生産)が2029年までに米国を上回るとされていた。その予想はもはや現実的ではなくなった。この日本のシンクタンクは現在では、米国が中国に対し、かなりのリードを保ち続けると予想している。2035年には米国のGDPが41兆ドル(約5620兆円)強、中国のGDPが36兆ドル近くになる見通しだという。