動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の従業員が、自社プラットフォーム上のジャーナリストの個人情報に不正にアクセスしていた。幹部が22日に従業員に送った電子メールで明らかになった。同社の内部監査・リスク管理部門に所属する複数の従業員が、社内の機密情報漏えいを特定する一環として、権限を悪用してジャーナリストのデータにアクセスしていた。ゼネラルカウンセルのエリッヒ・アンダーセン氏が従業員宛ての電子メールで説明した。アンダーセン氏は、ユーザーデータへの不正アクセスは「見当違いの企て」だと指摘。「機密情報の漏えいが疑われる従業員と同じ場所にいたかどうかを確認するため」、ジャーナリスト2人のIPアドレスを調べていたという。このうち1人は米バズフィードの元記者で、もう1人は英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)の記者であること以外は明らかにしていない。漏えい元の特定にはつながらなかったという。