インフレでクリスマスプレゼントも値上がりする中、値段が全く変わらないものが1つある。ギフトカードだ。今年は没個性的とみられがちなギフトカードがあらためて人気を集めている。プレゼントをあげる人には物価高対策として、もらう人には自分に本当に必要な物に使える点が重宝されている。会計事務所デロイトが9月に5000人を対象に実施した調査によると、今年の年末商戦で消費者はギフトカードへの支出を7%増やす見通しだ。それ以外の品目は全て前年比で支出を減らすとの結果になった。デロイトのロッド・サイズ氏は、景気が低迷した2007~08年もギフトカードへの支出が増えたと指摘。そのメリットとして「セーターを贈る場合と比べて予算管理がずっと簡単」であることを挙げた。「セーターなら25ドル(約3300円)になるか、45ドルになるか分からない」