【ワシントン】米議会は1兆6500億ドル規模の歳出法案を可決し、来年9月までの政府閉鎖の危機を回避した。ただ政府の債務上限の引き上げをめぐり、議員らは今後数カ月の間にさらに大きな対立が起こることに備えている。  来年1月には共和党が下院の主導権を握るが、上院は民主党が過半数を維持し、ねじれ議会となる。ケビン・マッカーシー下院院内総務(共和、カリフォルニア州)など共和党議員は、民主党に歳出削減を迫る手段として債務上限引き上げの採決を利用する姿勢を示した。ジョー・バイデン大統領と民主党は、共和党が連邦プログラムを削減するよう圧力をかけることは許さないと主張している。