ウォール街の非常に賢い人たちは、米国の最大手企業が1年後にどのくらいの利益を上げているかを正確に予想できていたと聞かされたら、その人たちは株式市場の動向も言い当てられたのではと思うかもしれない。そんなことはない。ゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェース、シティグループなどの投資家コミュニティー向け最高コミュニケーション責任者とも言うべきウォール街のアナリストらは昨年、S&P500種指数構成企業の利益を的中させた。ファクトセットがまとめたアナリスト予想によると、10-12月期利益はまだ推計値に過ぎないとはいえ、今年通期の1株利益は221ドルとまさに予想通りになる見通しだ。