ウォール街とワシントンにいるほぼ全員が2022年の予測を誤った。米連邦準備制度理事会(FRB)は2021年のインフレ率の急上昇は一時的なものに終わると予想していたが、実際にはそうでなかった。消費者物価指数(CPI)から変動の激しい食品とエネルギーを除いたコア指数はこの秋に40年ぶりの高水準に達し、FRBの通年予想の3倍近くに達した。ウォール街の主要アナリストらは、今年の市場はまずまずの成績を上げると予想していたが、そうはならなかった。2022年の取引があとわずか数日しか残っていない段階で、S&P500種指数は年初来19%安と低迷しており、このまま推移すれば、年間では2008年の世界金融危機以来最大の下落率を記録する見通しだ。債券市場にとっては、過去最悪の年になりそうだ。
ウォール街とFRB 2022年の予測外れる
根強いインフレと相場急落で謙虚になった投資家、2023年の見通しは
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