米政府当局者らは20日、ジョー・バイデン大統領によるキーウ電撃訪問は数カ月前から緻密に計画されていたと明らかにした。またロシアによるウクライナ侵攻から間もなく1年を迎える中、米国によるウクライナ政府への支持を示す力強いメッセージを送ることが目的だったと述べた。バイデン氏は18日夜、ジル夫人と共に首都ワシントンにある人気レストラン「レッド・ヘン」を訪れていた。だがその数時間後には秘密裏に大統領専用機「エアフォースワン」でアンドルーズ空軍基地を出発。約20時間をかけて戦時下のキーウに到着し、歴史的な訪問を実現させた。米政府高官らによれば今回の訪問はホワイトハウス、国家安全保障会議(NSC)、大統領警護隊(シークレットサービス)、国防総省のごく一部の関係者しか把握していなかった。また17日に最終的な協議が実施され、高リスクながら大きな成果が得られる今回の訪問が計画通りに遂行されることが決まったという。