自分の考えていることが、うまく人に伝えられない」「人とコミュニケーションをとることに、苦手意識がある」と悩む方は多くいます。しかし、その悩みこそ「相手とよい関係を築き、人を動かす」ための第1歩に変えられるのです。『超完璧な伝え方』の著者、4代目バチェラー・黄皓氏による「誰とでもスマートに人間関係を築く」ための簡単なテクニックを紹介します。

「人間関係がうまい人」が絶対にしない2つのことPhoto: Adobe Stock

一番よくないコミュニケーションのパターン

コミュニケーションの大前提を知るために、コミュニケーションが苦手な人の特徴について考えてみましょう。

まず一番よくないのは、「人の話を聞いていない人」です。

他人が喋っている途中なのに、「それでさあ」と割り込んでくる人。

自分のしたい話しかしない人。

そのような人は、喋ることが好きなので、自分ではコミュニケーション上手だと思っていることが多々あります。

しかし、どれほど色々な話ができたとしても、相手が受け取りづらい話では意味がありません。手当たり次第にとにかく言葉を投げて、相手が求めていないことばかり喋っても、全く伝わらないのです。

会話の中で相手のニーズを探り情報を選択するためにも、人の話を聞くことがコミュニケーションの大前提となります。

ただ「しゃべるだけ」ではもったいない

コミュニケーションが苦手な人の特徴その2は、「ノンバーバルコミュニケーション(言葉以外のコミュニケーション)」を意識していないことです。

たとえば、メールやチャットではうまくコミュニケーションができるのに、対面で喋ると会話がぎこちなくなってしまう人が当てはまります。

「喋る」とは「肺から空気を出して声帯を振動させる」ことではありません。

声を出す音の大きさ、テンポ、抑揚、さらに目線の向け方、手の動き一つひとつ。

すべての動きを含めて「喋る」だと考えてください。

さらに、相手や場の雰囲気、周囲の環境によって、それぞれの要素は毎回変えなければいけません。

せっかく言葉にしても、言葉以外の部分で相手にうまく伝わらないのは、もったいないことです。