新学期の小学生に贈りたい「絵本」5選、学校で学べない“国際力”を育む

24人の絵本作家が作った
“ジャバラ”の絵本

　この『ちきゅうパスポート』（BL出版）は、国境のない想像上の国々を自由に旅することのできるパスポートというコンセプトで、日本をはじめ6カ国24人の絵本作家が作った文字のないジャバラ式の絵本です。

　発起人のあべ弘士、石川えりこ、ささめやゆき、田島征三ほか、子どもたちにも人気のある絵本作家たちが描いた「想像の国」がつらなったジャバラを伸ばすと約2メートルになります。

　最初の見開きにある名前と誕生日の記入欄に、子どもの名前を書き込めばオンリーワンの地球パスポートになります。新学期、「想像の国」を描いた作家たちの、別の本を探しに書店や図書館に出かけるときに携帯するのも、このパスポートの使い方のひとつです。

『ちきゅうパスポート:えほん作家から地球の子どもたちへ』（絵：24人の絵本作家―／編集：広松由希子／出版社：BL出版／1980円）
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＜対象：全学年＞
日本をはじめスロバキア、イギリス、南アフリカ、ブラジル、ウクライナの作家たちが描いた「想像の国」の物語は、親子で平和について考えるきっかけになります。

　親から贈られる本は、子どもにとっては家庭の食事と同じで、その1冊の本が家庭の味のようにずっと記憶に残ると思っています。そして、食事は味だけでなく、栄養も大切なことは言うまでもありません。今回紹介したのは「国際力」という子どもたちの成長に必要不可欠な栄養が含まれた本です。ぜひ、新学期でやる気に満ちた子どもと一緒に、家庭で味わってみてください。

（まついきみこ＠子どもの本と教育環境ジャーナリスト／５時から作家塾(R)）